燻製というと、外でやるもの。
庭やベランダに道具を出して、煙を気にしながら、ちょっと大がかりに楽しむもの。
そんなイメージがありました。
でも見つけたのは、一人用の小さな燻製器。
固形燃料で使えるタイプで、わが家ではキッチンの換気扇の下で使っています。
一人分のつまみを作るにはちょうどいいサイズ。
「これなら気楽にできそう」
と思って使い始めました。
そして気づけば、何度も燻しています。
使う場所は、換気扇の下
わが家では、換気扇の下(コンロの上)で使っています。

外へ道具を持ち出さなくていい。
天気も気にしなくていい。
「今日はちょっと燻そう」と思ったときに、そのままキッチンで始められるのが楽です。
道具は、使わなければ意味がありません。
その点この燻製器は、「出すのが面倒」で眠ってしまうことなく、何度も使えています。
ただし、室内で使っても無臭というわけではありません。
使ったあとは、ちゃんと燻した匂いがします。
煙そのものというより、
「あ、この家、さっき燻製やったな」
という香り。
換気扇を回していても多少は残るので、匂いがまったく気にならない道具ではありません。
そのあたりは、室内で使うなら承知のうえで。
定番は、たいてい家にあるもの
何度か使っているうちに、入れるものもだいたい決まってきました。
定番は、
- チーズ
- ウインナー
- エビ
この3つ。
どれも酒のつまみに強い。
特にピートの効いたウイスキーが好きな人には、燻製の香りがかなり刺さると思います。
いつもの食材なのに、燻すだけで急につまみ感が増します。
チーズ
まずはチーズ。
燻すと、普通に食べるのとはかなり印象が変わります。
口に入れた瞬間、燻した香りが広がって、一気に酒の横へ移動する感じ。
手軽なので定番です。
使っているのは、コストコで買うイル・ド・フランスのミニブリーチーズ(25g×15個入り)、6Pチーズ、クリームチーズ。
ブリーは一回、6Pチーズとクリームチーズは二回燻すことが多いです。
同じチーズでも、種類と燻す回数で色がずいぶん変わります。
ただし、ナチュラルチーズは熱で溶けやすい。
そのまま置くと大変なことになるので、アルミホイルを敷いたり、燻製器の中で置く場所を工夫したりしています。
何度かやっているうちに、
「この辺なら大丈夫そう」
という勘も少しずつ育ってきました。
ウインナー
ウインナーも燻製との相性がいい。
もともと旨味が強いので、燻した香りが加わるとかなり満足感があります。
わが家ではコストコで買ったウインナーを冷凍していることが多いので、
冷凍庫から出して、そのままイン。
思い立ったときに使いやすいのも良いところです。
エビ
エビも好きです。
チーズやウインナーとはまた違う風味になって、つまみの中に魚介がひとつ入ると飽きにくい。
こちらもコストコの冷凍エビを使うことが多いです。
エビは解凍して、水気をキッチンペーパーでしっかり押さえてから燻製器へ。
ひと手間ありますが、燻したあとの香りがかなり好きです。
少し特別感も出ます。
ナッツも燻す。でも最近は市販品が強い
ナッツ類も燻したことがあります。
以前は店頭で燻製ナッツを見かけることが今ほど多くなくて、
「じゃあ自分で燻してみよう」
となりました。
もちろん、自分で作るのは楽しい。
ただ、最近は市販の燻製ナッツもかなり増えました。
そうなると、
「これはわざわざ自分で作らなくてもいいのでは?」
という気持ちも出てきます。
何でも自作すればいいとは思っていません。
自分でやると楽しいもの。
買った方が楽なもの。
その辺は適当に使い分けています。
いちばん楽しいのは、チップを混ぜて何度も燻すこと
燻製器を使っていて、私がいちばん楽しいのはここです。
燻製チップを混ぜる。
一種類だけでももちろん使えますが、複数を混ぜると香りの印象が変わります。
「今日はこれとこれ」
と、その日の気分で組み合わせを変えるのが楽しい。
しかも、わが家では一回燻して終わりとは限りません。
二回、場合によっては三回。
一回目と二回目でチップを変えることもあります。
三回燻すときは、一回目のチップ、別のチップ、そしてもう一度一回目と同じチップ。
勝手に香りのサンドイッチを作ることもあります。
正解があるのかは知りません。
でも、おいしければよし。
今まで使った中で、減りが早い順に並べると、
- りんご
- ヒッコリー
- 桜
- ウイスキーバレル
- クルミ
あたり。
同じ食材でも、チップの組み合わせや燻す回数で少しずつ印象が変わります。
自分好みの香りを探す実験みたいで、この遊びが続けている理由のひとつかもしれません。
チップは、サクラ・クルミ・りんご・ウイスキーバレルの4種セットから始めました。
黒い。でも苦くない。その辺が好き
私は、かなりしっかり燻すのが好きです。



食材の表面が濃い茶色になって、
「黒い!! でも苦くない???」
くらいまで。
もちろん、たまにやりすぎて焦がします。
そこはご愛嬌。
でも、うまくいったときは、口に入れた瞬間に燻した香りがいっぱいに広がる。
あれが幸せです。
ウイスキーを飲んでいるみたいなスモーキーさが出ます。
なので、ウイスキーと合わせることはあまりありません。
香りが重なってしまうので。
軽く香りを付けるというより、
「燻製食べてます!」
くらいの主張がある方が好み。
この辺も、自分で作るから調整できる楽しさだと思います。
気になるところもあります
もちろん、いいところだけではありません。
固形燃料を使うので、火の扱いには注意が必要です。
使用中はその場を離れず、周囲に燃えやすいものを置かないようにしています。
もうひとつは、後片付け。
これが地味に面倒です。
使い終わった燻製器には、燻したあとの黒い汚れがしっかり付きます。
洗うと、
燻製、楽しかったな。
……洗うの大変だな。
までがセット。
それでもまた使っているので、私にとっては面倒より楽しさが勝っているようです。
ちなみに、私が使っているのはドウシシャの「クイックスモーカー パーソナル」(LCQS-PSNL)です。
買ったのは2024年の夏。
調べてみたら今は在庫がなく、サイズ違いの後継が出ているようでした。
同じ仕組み——固形燃料でチップを熱して、ドームをかぶせるタイプ——のものは、他のメーカーからも出ています。
「卓上燻製器 固形燃料」あたりで探すと見つかるはずです。
そして、酒に合う
結局、この燻製器を気に入っている最大の理由はこれです。
酒に合う。
チーズ。
ウインナー。
エビ。

どれも燻製の香りが加わるだけで、いつもの食材から少し特別なつまみに変わります。
家にあるものを入れて、チップを選んで、煙の匂いをまとわせる。
合わせるのは、たいていカルダモンサワーかビールです。
それだけで、ちょっと楽しい。
丁寧な暮らしとはあまり縁のない私ですが、
うまいものをつまみに飲みたい。
その欲には素直です。


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