桃とカルダモンのコンポートを作ったあと、桃を食べ終えても残るのが、きれいな桃色のシロップ。
白ワインにレモン、カルダモン。
桃のおいしさもしっかり溶け込んでいます。
これは捨てるには、あまりにも惜しい。
以前から「炭酸で割ったら絶対おいしいだろうな」と思っていたので、やってみました。
桃ダモンジュースです。
コンポートシロップを炭酸で割るだけ
作り方というほどのものでもありません。
グラスに氷をたっぷり入れて、桃とカルダモンのコンポートシロップを注ぎます。
このときは、グラスの半分くらいまで思い切って入れました。
そこへ無糖の炭酸水を注ぎます。
今回はウィルキンソン190ml。
シロップの量はお好みで。
甘めが好きなら多めに、すっきり飲みたいなら炭酸を多めにすれば調整できます。
シュワシュワと炭酸を注いだら、完成です。

飲んでみたら、かなり好き
ひと口飲んで、
「あ、うまい。」
炭酸で割ると、コンポートのシロップがちょうどいいジュースになります。
カルダモンを新しく追加しなくても、シロップにはちゃんと香りが残っていました。
ただ、カルダモンが前面に出てくるわけではありません。
最初に感じるのは桃。
そのあとから、カルダモンがふわっと追いかけて抜けていきます。
コンポートそのものを食べるのとは、また違うおいしさ。
冷たくて、シュワシュワして、夏にとてもいい。
正直、これを飲むためにもう一度コンポートを作ってもいいくらいです。
……にしては、桃が高いのよね。
とほほ。
なぜか、昔の紫蘇ジュースを思い出した
そして飲んでいるうちに、突然、懐かしい記憶が蘇ってきました。
祖母が生前、毎年作っていたカリカリ梅。
庭の梅の木から実を収穫して、梅割り機でひとつひとつ割って、大量の氷砂糖、赤紫蘇と一緒に漬けていました。
その梅からできる赤いシロップを、子どもの頃によく飲んでいたのです。
当時の私は異様なくらい食が細くて、朝ごはんは、食べられても食パン1枚のみ!くらいに食べない子どもでした。
それでも何か口に入れなければ、と母がそのシロップを氷と水で割って出してくれた記憶があります。
梅酒を漬けるような、大きな赤い蓋の瓶。
中には梅の実と、しぼんでチリチリになった赤紫蘇。
赤紫蘇が入らないように、梅の実にお玉の底をそっと当てるのがコツ。
そうすると、梅と梅の隙間からシロップがじわっとお玉に入ってきます。
桃ダモンジュースと、その紫蘇ジュース。
味が似ているわけではありません。
香りも違うし、色だってよく考えれば違います。
こちらは桃とカルダモンなのに、なぜか飲んだ瞬間、あの頃の味を思い出しました。
味そのものというより、
「夏に飲んだ、シロップジュース」
という記憶なのかもしれません。
食べ物って、ときどきこういう不思議なことがあります。
あの梅仕事は、私にはできそうにない
思い返せば、祖母の梅仕事は相当なものでした。
庭の梅の木から収穫するところから始まって、梅割り機で一つずつ割って、漬けて。
ここまで考えただけでも、すでに手間がすごい。
赤紫蘇も、家の前の畑の隅のほうに普通に生えていました。
自生なので点々と生えていて、その日によって収穫場所が変わります。
子どもの頃はそれが当たり前の景色だったけれど、大人になった今となっては、とても自分で同じように梅を漬けられる気がしません。
ちなみに私は、梅干しそのものは嫌いです。
笑。
それなのに、梅のシロップの記憶はちゃんと残っている。
なんとも勝手なものです。
コンポートの副産物、むしろ主役級でした
もともとは、余ったシロップをどうしようか、くらいの気持ちで作った桃ダモンジュース。
でも、かなり気に入りました。
桃とカルダモンのコンポートを一度作ると、そのまま食べるだけでなく、ブラマンジェにしたり、シロップを炭酸で割ったり。
ひとつのコンポートから、いろいろ楽しめます。
そして最後には、シロップまできれいになくなる。
これはうれしい。
桃の季節が終わる前に、もう一度くらい作りたいところです。
桃、高いけど。
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