また、蕎麦が来た
予告なく、現れる。
「よ!!」
と、蕎麦の人。
以前にもこのブログに登場した、手打ち蕎麦をくださる方です。
趣味で蕎麦を打っている、と言うにはあまりにも本格的。
全国を回って蕎麦を研究したり、蕎麦打ちの大会に参加したり。
そんな方が打った蕎麦なので、素人の私が茹でても、下手な蕎麦屋には入れなくなるくらい絶品です。
そんな蕎麦が、また我が家にやってきました。

蕎麦、アゲン。
先日は大量のナスや桃など、誰かからいただいたものをきっかけに料理が始まる「いただきものから始まる暮らし」について書きました。
今回もまさにそれ。
ただしナスのように、
「さて、この量をどう消費しよう」
と悩む必要はありません。
蕎麦を見た瞬間、
本日の夕飯、決定。
ありがたい。
大変ありがたい。
もり蕎麦の予定が、天ざるになりました
さて。
夏場の仕事終わりに蕎麦を茹でるとなると、私としてはもうこれで十分頑張っています。
蕎麦は食べたい。
でも天ぷらまで自分で揚げる気力は、もちろんありません。
そうだ、スーパーへ行こう。
何か蕎麦に添えられるものはないかと、お惣菜売り場をキョロキョロ。
ちょうどお盆の時期だったこともあって、いつもより売り場は空っぽ。
残っているものも、家族で食べるような大きなパックが目立ちます。
一人暮らしには多い。
キョロキョロ。
うろうろ。
そこで発見。
海老天、ラスイチ。
ラッキー!
さらに野菜のかき揚げも一つ確保しました。
最近のスーパーは、天ぷらを一個ずつ買えるところが多くてありがたい。
一人暮らしで「海老天一本だけ欲しい」という需要にも、ちゃんと応えてくれます。
こうして、もり蕎麦の予定だった夕飯は、天ざる蕎麦へ昇格しました。
まずは、塩だけで
たっぷりのお湯を沸かして、蕎麦を茹でます。
夏場の台所で、大量のお湯。
暑い。
とても暑い。
それでも、せっかくの手打ち蕎麦。
ここだけは頑張ります。
茹で上がったら冷たい水でしめて、まずは塩をほんの少し。
最初の一口は、つゆではなく塩で食べるのが好きです。
蕎麦そのものの香りや味を感じやすくて、手打ち蕎麦をいただいたときには、ついやりたくなります。
つゆは、いつもの家そばと同じ作り方です。
ほんの少しで十分。
塩で何口か楽しんだあとは、普通につゆでもいただきます。
どちらもおいしい。
結局それに尽きます。
食べ終わったら、そば湯。
つゆで割る人も多いけれど、私はそのまま飲む派です。
しかも、ひとくちでは終わりません。がぶがぶ飲みます。
蕎麦処で育ったので、小さい頃から、どろりとした底のほうのそば湯が好きでした。
だから開店直後のそば湯は、正直すこし物足りない。
家でも、鍋はなるべく掻き回さず、底のほうをすくって飲みます。
蕎麦はいただきもの。
天ぷらはスーパー。
自分でやったのは、蕎麦を茹でただけ。
でも、盛り付けてみると思った以上に立派な夕飯です。

今日は蕎麦が主役なのだから、脇役くらい買ってきてもいい。
……という正当化をするまでもなく、夏の台所で蕎麦を茹でた時点で100点ということにします。
おいしいものは、おいしいうちに
せっかくなので、おいしそうな姿を写真にも残したい。
器を置いて、蕎麦を盛って、天ぷらを添えて。
何枚か撮ってみました。
でも、
「なんかイマイチだな」
もう少し撮ろうかな。
角度を変えようかな。
……。
いや、食べよう。
目の前には、茹でたての蕎麦。
そしてラスイチを勝ち取った海老天。
我慢できませんでした。
写真としては、もう少し頑張れたかもしれません。
ちょっと心残り。
でも、蕎麦はおいしいうちに食べられました。
大正解です。
写真を残すのも楽しいけれど、そのために一番おいしい時間を逃したら、ちょっともったいない。
今回の写真を見ると、たぶん私は、
「早く食べたい」
と思っていたことまで思い出す気がします。
それも含めて、その日の食卓です。
また、蕎麦が来たら
また予告なく、
「よ!!」
と蕎麦がやってきたら。
また喜んで、大きな鍋にお湯を沸かします。
暑いけど。
蕎麦、アゲン。大歓迎です。


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