クリムト柄の傘|雨の日に開く、小さな展示

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買う予定はありませんでした

散歩ついでに商業施設をぶらぶらしていたとき、DIANAの店頭で、見覚えのある絵が目に入りました。

クリムト。

ちなみに私は、DIANAの靴を一足も持っていません。

買ったこともありません。

いつもほぼ素通りです。

なのに、その日は傘を即買いしました。

ディスプレイされていたのは、絵画をモチーフにした傘。

私が見たときには、モネの《睡蓮》はすでに売り切れ。

ゴッホの柄もあったようですが、こちらも店頭にはありませんでした。

(あとで見たら、モネもゴッホもウェブショップにはありました。店頭に無かっただけでした。)

残っていたのはクリムト。

《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I》。通称「黄金のアデーレ」です。

しかも人気だったようで、再入荷後の最後の1本だったそうです。

気になった上に、

「最後の1本」

と言われると弱い。

買いました。

表は茶色、開くとクリムト

閉じているときは、普通の茶色い傘です。

地味だとは思いません。

むしろ服に合わせやすくて、このくらい落ち着いている方が使いやすい。

ところが開くと、一気にクリムト。

開くと、頭の上が黄金のアデーレになります。

まず、黄色がぱっと目に入ります。

雨の日って、どうしても空も道も少しくすんで見えます。

そんな中で、頭の上に黄色が広がる。

それだけで、ちょっと気分が上がります。

外側は落ち着いていて、内側は華やか。

このギャップも気に入っています。

モネもゴッホも好き。でも雨の日なら黄色

モネもゴッホも好きな画家です。

でも、雨の日に自分の頭上へ広がるなら、青より黄色がいい。

モネの《睡蓮》は、

雨の日に、水、池、水……。

ゴッホも、

雨で暗いのに、さらに夜……。

となりそう。

もちろん、どちらも絵としては好きです。

でも傘となると、話は少し違いました。

画家の好みだけではなく、

どこで、いつ、どんな気分で見るか。

使う場面まで考えると、結果的にクリムトでよかったのかもしれません。

いちばん絵を見るのは、自分

傘って、差している本人がいちばん内側を見ます。

というより、ずっと視界に入っています。

誰かに見せるためというより、自分が楽しむもの。

頭の上に、小さな展示を持ち歩いている感じです。

雨の日に開く展示。

日傘としても使えるので、雨の日限定ではありませんが、今のところ雨の日に使うことの方が多めです。

「住める展示」ならぬ、

持ち歩ける展示。

気づいた人の「え!?」がちょっと嬉しい

傘を開くところを見た人や、内側の柄に気づいた人は、

まず、

「え!?」

という顔をします。

人って驚くと、本当に目を見開くんですね。

その反応を見るのが、ちょっと面白い。

自分だけ楽しめれば十分なのですが、

もし誰かが、

「え、クリムトじゃん!」

まで気づいてくれたら、たぶんかなり嬉しい。

今のところ、そこまで到達した人はいません。

でも、同じセンサーの人がいたら、ちょっと嬉しいです。

実用品としてはどうか

見た目だけではなく、普通に傘として使っています。

日傘兼用。

348グラム。軽い方だと思います。

持ち手は細め。

直径87cm、骨は8本、4,950円。DIANAの《絵画シリーズ》というラインでした。

ただし、作りは少し華奢です。

強風の日に使うのは、ちょっと怖い。

閉じているときはごく普通の茶色い傘なので、普段使いもしやすいです。

見た目全振りではない。

でも、頑丈さを最優先するなら、別の傘の方が向いていると思います。

雨の日だけ開く、小さな展示

雨の日は、あまり好きではありません。

でも、

この傘を開く瞬間と、ふとしたときにクリムトが目に入る時間だけは、少し好きです。

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